その痛みや硬さ、老化じゃないかもしれません ~感覚運動健忘とは?~
「病院に行っても湿布や注射だけでなかなかよくならない」
「いろいろ試したけど治らない」
「ずっと不調が続いている」
それ、老化ではないかもしれません!
私たちの感覚運動システムは、生きている間に特定の筋反射を起こしながら、日々のストレスやトラウマ的出来事に絶えまなく反応しています。
この反射は繰り返し刺激を受け、意識的にはリラックスすることのできない、習慣的な筋肉の収縮を作り出します。
この筋肉の収縮が、あまりにも無意識で不随意な運動になるので、最終的にはどうすれば自由に動くのか思い出せなくなります。
その結果、コリや痛みや可動域の制限として現れるのです。
この習慣化した健忘状態を、感覚運動健忘(センサリーモーターアムネジア)と呼びます。
私たちは、特定の筋肉群がどのように感じるか、どのようにコントロールするかを忘れてしまっているのです。
そして、この現象と、その結果起こる影響を、私たちは ’’老化’’ と勘違いしているのです。
しかし、感覚運動健忘それ自体は、老化とは何の関係もありません。この状態は幼年期以降いつでも起こりうることです。(胎児の頃から母親や周囲の影響を受けているという説もあります)
例えば、混乱した家庭環境で育った子どもは、肩が張っていたり呼吸が極度に浅かったりします。また、若い頃の交通事故や手術は、高齢になったとき、老化と思えるような慢性的な筋肉の収縮の原因になることもあります。例えば、体幹の側弯や、足を引きずったり、診断不能な慢性痛が現れ、後年ずっと継続します。
ここで、大事なことを3つ。
①感覚運動健忘の影響はどの年齢においても始まりますが、おおむね30,40代で出現することが多いです。
②感覚運動健忘は、神経系の適応反応です。
③感覚運動健忘は学習によって身についた適応反応なので、学習しなおすことが可能です。
まさに、ソマティックな考え方ですね。
感覚運動健忘にフォーカスしたエクササイズもあって、そらとりでも提供していきたいのですが、、もう少し広いスペースがあるといいなと思っています。
でも他にも、例えば交通事故やスポーツでケガをした後のリハビリも助けになると思いますし、日々のルーティーンの中にヨガやストレッチなどを取り入れていらっしゃる方は、知らない間に感覚運動健忘の予防もされていることにもなると思います。転倒の後、すぐにクラニオの予約をしてくださる方もいらして、ありがたいですね。
そして結果として、いつまでも若々しい状態をキープできるいうことです。
こころも身体も、若くしなやかでありたいですね。
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