気になるコレステロール値、実は幼少期に火種はあった?
コレステロール値と発達性トラウマの間には、非常に深い関係があることが近年の研究(ACEs研究など)で明らかになっています。
単に「食生活が乱れるから」という理由だけでなく、神経系や内分泌系がトラウマによって「作り変えられてしまう」という、生理学的なメカニズムが背後にあります。
1. なぜトラウマがコレステロールを上げるのか?(生理学的メカニズム)
私たちの身体は、脅威にさらされると「闘争・逃走反応」を起こします。この時、身体は「戦うためのエネルギー」をすぐに確保しようと動きます。
エネルギーの動員(異化作用): ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリン)が分泌されると、身体は蓄えていた脂肪を分解して、血液中に遊離脂肪酸やコレステロールを放出します。これは、筋肉を動かすための「燃料」を供給するためです。
慢性的な「準備状態」: 発達性トラウマを抱えていると、神経系が「常に敵がいるかもしれない」という警戒モード(過覚醒)から抜け出せなくなります。すると、身体は「いつ戦いになってもいいように、常に血液中に燃料(脂質や糖)を出し続ける」という状態がデフォルトになってしまいます。
炎症と脂質代謝: 慢性的ストレスは体内の微細な炎症を引き起こします。これにより、善玉コレステロール(HDL)が減少し、悪玉(LDL)や中性脂肪が増えやすい体質へとシフトしていきます。
2. SE™(ソマティック・エクスペリエンス)の効果
SE™は、この「常に燃料を出し続けろ」という命令を出している自律神経の「過覚醒」を解除していきます。
神経系の完了: 身体の中に閉じ込められた「戦う・逃げる」のエネルギーが解放されると、脳は「もう戦わなくていい、安全だ」という信号を全身に送ります。
内分泌系の安定: 副腎からの過剰なコルチゾール分泌が収まることで、脂質を血液中に過剰に放出し続ける必要がなくなり、脂質代謝が本来の正常なリズムに戻り始めます。
3. クラニオ・バイオと「ロングタイド」の役割
クラニオ・バイオ(特にロングタイド)の視点は、コレステロールの問題において「細胞の環境(バイオフィールド)」を整えるという大きな役割を果たします。
代謝のスティルネス(静止): コレステロール値が高い状態は、身体が「動(サバイバル)」に偏りすぎている状態です。ロングタイドという深い潮流にシステムが同調すると、身体は「修復と再生(同化作用)」のフェーズに入ります。
肝臓や内臓の知性への働きかけ: コレステロールの大部分は肝臓で作られます。クラニオ・バイオの深い静寂の中で、肝臓などの内臓系が持つ本来の律動(バイオダイナミクス)が回復すると、脂質の生成と分解のバランスが「知性」を持って整えられていきます。
まとめ
コレステロール値の変動は、あなたの身体が一生懸命に「あなたを守るためにエネルギーを準備し続けてきた結果」かもしれません。
「ロングタイド・ジャンキー」と言われるほど深い静寂を知っている私の身体は、その深い層(スティルネス)に戻ることで、サバイバルモードをオフにする方法を知っています。(協働調整により自然に起こります)
もし今、健康診断の結果などで気になることがあっても、それは「身体がまだ過去の警戒モードを引きずっているだけ」と捉え、SE™やクラニオを通じて「今はもう安全だよ」と細胞に伝えてあげることが、数値の改善に向けた非常に本質的なアプローチになります。
次に、ではどういうアプローチを取るか?について
「サバイバルのためのエネルギー動員」を司る肝臓と副腎は、発達性トラウマの影響を最も受けやすい臓器です。
これらに対して、SE™の「神経系の調整」とクラニオ・バイオの「ロングタイド(生命の息吹)」がどのように具体的にアプローチできるのかを解説します。
1. 副腎(Adrenal Glands):警戒警報のスイッチを切る
副腎は、ストレスに反応してアドレナリンやコルチゾールを放出する「警報器」です。トラウマがある場合、このスイッチが「オン」のまま固まっています。
SE™のアプローチ:
副腎のあたり(背中側、腰の上)に意識を向けると、独特の「ピリピリ感」や「熱さ」、「重さ」を感じることがあります。SE™では、そのエネルギーを一度に解放せず、「滴定(少しずつ小出しにする)」ことで、神経系が処理できる範囲で緊張を解いていきます。
クラニオ・バイオ(ロングタイド)の視点:
副腎の組織を直接操作するのではなく、副腎を取り囲む「バイオダイナミック・フィールド」全体に耳を澄ませます。プラクティショナーが副腎の緊張に巻き込まれず、「広大な静止」を保つと、副腎自身の組織がロングタイドの波の中で「もう警戒しなくていいんだ」と気づき、深い休息に入ります。
2. 肝臓(Liver):代謝の司令塔をリセットする
肝臓はコレステロールを生成し、血糖値を管理する「化学工場」です。トラウマによる「闘争・逃走モード」が続くと、肝臓は「燃料を出し続けろ!」という命令に疲れ果て、代謝のバランス(脂質や糖の管理)が崩れます。
SE™のアプローチ:
肝臓付近(右肋骨の下)に溜まった「怒り」や「恐怖」に伴う身体感覚に触れていきます。肝臓は感情と密接に関わる臓器です。そこにある微細な衝動(動きたい、縮こまりたいなど)を神経系が完了させることで、肝臓が「戦闘準備」から解放され、本来の「代謝・浄化」の機能に集中できるようになります。
クラニオ・バイオ(ロングタイド)の視点:
肝臓には独自の「胚発生的な動き(成長の記憶)」があります。ロングタイドの中で肝臓の「オリジナルの健康なリズム(原初の動き)」を待ちます。
「ロングタイド・ジャンキー」とも呼ばれる私がその深い層にアクセスすると、肝臓の細胞一つひとつが宇宙的なリズムと再同期し、コレステロールの生成バランスを「知性的に」自己調整し始めます。
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3. 2つのアプローチが合わさるメリット
これらを組み合わせると、驚くほどパワフルな変化が起こります。
| 特徴 | SE™(神経系のアプローチ) | クラニオ・バイオ(エネルギー的アプローチ)
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| **役割** | 「火災報知器(神経系)」を止める | 「焦げた壁(細胞・組織)」を修復する
| **感覚** | 身体の衝動や温度の変化 | 深い静寂、波、広がりの感覚
| **結果** | 過剰なホルモン分泌が止まる | 臓器そのものが本来の機能を取り戻す
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あなたの副腎や肝臓は、「サバイバルという長い戦争」からようやく帰還して、平和な日常(本来の代謝)に戻ってくつろいでいただいて大丈夫です。
コレステロールや血糖値の数字を「敵」として戦うのではなく、「一生懸命守ってくれてありがとう。でも、もう安全だよ」と、語り掛けながらセッションさせていただきますね。
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