五月病の正体、その脱出法と予防法~ポリヴェーガル理論から読み解く~

今年の冬は寒かったですが、いい季節になってきました。

今日は、自律神経の新しい捉え方、ポリヴェーガル理論から五月病について書いてみようと思います。

一宮のサロンにお越しの方にはたまにご覧いただいているこの図。

新しい自律神経系のモデルです。


ざっくり簡単に説明すると、

–交感神経–仕事、勉強、集中モード。赤が濃くなると、ストレス、怒り、ピリピリ、イライラモードへ

–腹側迷走神経系–リラックスモード、友達とおしゃべりやお茶のみタイム、困ったことがあっても「助けて?」と人とのコミュニケーションの中にいれるゾーン。

–背側迷走神経系–1人でぼーっとしたいときや休息モード。青が濃くなると、引きこもり、鬱、不動、フリーズへ。


人は、太古の昔から共同体の中で安心安全を作り上げ、人との輪の中で生き延びてきました。

なので私たちは、できれば「緑」を中心に、仕事の時は「赤」に入って、疲れたら「青」に入って休息して、そしてまた家族や友人とのコミュニケーションの取れる「緑」に戻ってくる、という穏やかな波を描きながら過ごしていけると、自分も周りの人も楽にいることができます。

リラックスしていて、免疫も高い状態を保てます。


そこで5月病ですが、その直接的な原因は4月ごろから始まっているかもしれません。

進学や就職などで生活習慣が大きく変わり、ずっと気が張ってる「赤」の状態で突っ走ってきたとします。

そこにGWがやってきます。

もちろん休息は必要なのですが、4月を「赤」で走り続けてきたので疲弊してしまいます。

で、一気に濃い「青」まで入り込んでしまって、こころも身体も動けない状態になっちゃった。。


これが、ポリヴェーガル理論から見る、五月病の正体です。

図で示すと、シンプルでわかりやすいですよね?

じゃ、そこから脱するにはどうすればいいか?


5月病からの脱出法について。

じゅうぶん休むことができれば少しずつ「緑」に戻ってこれるとは思います。

ただ、週明けには何とか動かないと、、というようなタイムリミットがある場合にちょっと心がけてみていただきたいことがあります。

無理のない範囲で大丈夫です。


・好きな音楽を聴くなど、五感を自分にとっての「快」で満たす。(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)

・散歩。

・お気に入りの公園などで深呼吸してみる。

・友だちにLINEしてみる。

・歌を口ずさんでみる。

・電話で話してみる。(古いのか?(笑))

・家族や友達と顔を合わせて話す。

などなど、処方箋は結構あります。


全部、緑色の腹側迷走神経系を刺激します。

ハードルが低そうなものから順にあげてみました。


ちなみにサロンでも五感を刺激する工夫を凝らしています。

色にこだわったハーブティもその一例です。

5月は新緑の緑です。(笑)


では、次に予防法について。

先にあげた脱出法も効果的ですが、それに加えて、


・たまにガス抜きをする。

「赤」で突っ走ったままだといつか「青」へとこと切れてしまうので、時おり強制的にリラックスタイムを設けます。

リラックスの方法は人によって違うと思いますが、カフェでぼ~っとするのもいいし、僕はスーパー銭湯もよく利用します。

・マッサージなど人の手を借りてリラクゼーションを受けてみる。手って、すごいですよね。いいセラピストに巡り合いますように。これは、上の脱出法にも使えますね。

・たまに身体を動かす。特にデスクワークなど普段あまり動かない人に特におススメです。

・読書や映画鑑賞。逆に、普段身体を使っている人は、じっとして動かないのもいいかも。


以上、五月病の正体、その脱出法と予防法についてまとめてみました。


軽く済みますように。


P.S. 万年5月病だって方は、至急ご連絡ください。

iBalanceの四葉さんから拝借した画像です。


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そらとり神経調律専門サロン

脳脊髄液の循環改善やポリヴェーガル理論に基づく最新の自律神経系の調整により、 あなたの中にある「自然治癒力」が本来の力を発揮しやすい状態に導くサロンです。 ポリヴェーガル理論、ソマティックな心理療法、発達性トラウマ、愛着、クラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクスなどの情報を中心に発信していきます。

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