自覚しにくい発達性トラウマ

学校にも行けて、塾などの習いごとにも通わせてもらえた。。

ごく一般の家庭に育った場合、不適切養育がされていても気づきにくい場合があります。

親に不満があっても、悪いのは自分だと思い込み、非力な子どもは自分を責めてしまうのです。


そうやって徐々に自己肯定感が低くなり、

他人との交流も難しく感じるようになったり、

体調が悪くなったりするのも、

「性格のせい」とか「生まれつき身体が弱い」ってことにしてしまいます。


ですが実はこれ、発達性トラウマによる神経系の仕業なんです。


神経系のお話は次のブログで詳しく書こうと思います。

ここではもう少し、「不適切養育」をしてしまう「親」の立場にある人の状態を見ていこうと思います。


愛すべき子供を苦しめてしまう親もまた苦しんでいることが多いです。

・ストレスでイライラしている。

・親の介護で疲れ果てている。

・親自身も発達障害や発達性トラウマを抱えている。


僕も子供のころ、母親に対して辛い思いをしたことがあります。

今では理解できるし、ずいぶん傷も癒えたのでこうして書くこともできるのですが、

母親に「あんたは肩幅が狭い」、

「あんたのおしりはぺっちゃんこ」などと身体のことを言われたり、

テストで頑張っても「ふーーん」みたいな反応だったし、、

他の方と比べるとまだ「軽症」だとは思いますが、

まあ当時はかなりきつかったです。。


心が通じ合わないというか、

共鳴して響きあうものがなかったというか。。


その当時は、やり場のない感情でぐちゃぐちゃになっていた時もあります。

でも母親は、悪気があってそうしていたわけではないんです。

母の神経系が、そういう「作り」になってたってことなんです。。

母ももしかしたら、過去のどこかのタイミングで傷ついていたのかもしれません。

「やられたらやり返す」って意識はしていないんだけど、

そうなっちゃう。。。

それが発達性トラウマ障害の厄介なところです。


いつの間にか僕も親になり、

すでに子供たちも大きくなってしまいました。。

こうして勉強を進めていくと、

父親として本当に反省するべきことだらけで、

まさに負の連鎖のドツボにはまっていたと落ち込んでしまいます。


例えば、メキシコから帰国したばかりの頃は、

向こうの暮らしとこっちとのギャップで、

かなり苦しかったしストレスもあったし、ちょい鬱でした。。


そんな中、今思い出せばかわいらしい我が子どもたちは幼稚園に通っていて、

僕が毎日送り迎えをしていたのですが、

子供たちが上靴とか水筒とか、何か忘れ物をすると、

ブチ切れていたことも度々あります。


運転も荒くなり、子供達には怖い思いをさせてしまったと思います。。

夜にはあわあわのお風呂を作って、

男4人で入ったりしていましたが、、

子供たちの記憶には、楽しかったこと、怖かったこと、

どんなふうに残ってるんだろう。。?


恐怖体験は、子供たちの表面上の記憶からはだんだん消えていくのかもしれませんが、

深いところでは刻まれてしまっているのかもしれないのです。。


こうした負の連鎖は、世代を超えて全世界にはびこっていると思いますが、

それに気づいた人から、勇気をもって断ち切っていければいいなと思っています。

トラウマや苦しい記憶というものは、身体の中に閉じ込められています。

だから、身体からのアプローチが大切なのです。




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