「クラニオ」っていっても結構たくさん種類があるよね?
「クラニオ」について。
何人かの方にクラニオについてご質問をいただきました。もしかしたら他にも同じようなことで迷われたりされているかもしれないと思いまして、クラニオワークの種類について簡単にご紹介させていただきます。
たくさんあるタッチワーク/ボディワークの中からクラニオを受けてみようかなと思われた時のご参考にしていただければと。。
日本のクラニオには、大きく分けてクラニオセイクラルセラピー(・メカニクス)とクラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクスの2種類があります。
その両方を学んだ私の視点から、どっちがいいとか悪いとかではなく、平らな目でその特徴を挙げさせていただきます。
前者は、よりボディワーク寄りといいますか、身体を構造物とみなして筋骨格系のバランスを取り戻すことや、「硬膜の緊張」を緩める事により脳脊髄液の循環を促進して脳および脊髄からなる中枢神経系に健全さを取り戻し、人間が持つ自然治癒力を高めることを目的としています。(4日間のセミナーで初級が取れます。)
後者は、人間をもっと有機体としてとらえて、いわゆるボディ、マインド、スピリットの統合を目指します。ボディワークでもあり、エネルギーワークでもあり、スピリチュアルワークの側面も併せ持ちます。構造ではなく、構造を動かす「生命力」に働きかけます。メカニクスの5gタッチよりさらに軽いタッチで進められます。プラクティショナーの知識、技術、ジャッジ、意図などはわきに置き、クライアントの存在の本質にアプローチします。
花丘ちぐささんの著書「その生きづらさもしかして発達性トラウマ?」の中で紹介されているのは後者の方です。
後者のバイオダイナミクスでは、身体だけではなくこころや思考のところにまで浸透していくので、SE™(ソマティック・エクスペリエンシング®)との親和性が高いのはこちらの方かなと私は感じていますが、交通事故など身体への衝撃で可動域が小さくなっているところにアプローチするのには前者のメカニクスの方が早く効果が現れるかもしれません。
私が師事したクラニオ・バイオのフランクリン・シルズ先生の著書の中にポリヴェーガル理論やSE™のことが紹介されています。(当時はなんのこっちゃ?でしたが。。)
他にも、オステオパシー系統のものもあるようですが、こちらは情報が追いついていないのですみません。。(クラニオはもともと、オステオパシーから派生したものです)
加えて、前述のクラニオをベースにオリジナルのクラニオメソッドを伝えていらっしゃる方も多いようです。「〇〇クラニオ」とか「クラニオ△□」とか。
(私が帰国した2010年のときと比べると「クラニオ」の検索でヒットする数がめちゃくちゃ増えています。うれしい反面、選ぶのが大変だよな~と感じています。)
繰り返しになりますが、クラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクスでは、プラクティショナーは知識や技術、ジャッジ(判断)や意図をいったん横に置いて施術にあたります。
雑念はもちろん、手放せるものはできるだけ手放してクライアントに触れていきます。
ですので、手放そうとしても手放せない、プラクティショナーのエッセンスみたいなものがセッションに反映されるような気もしています。
そういった意味では、何人かのプラクティショナーのセッションを受けて見られるのも面白いかもしれませんね。
クラニオ・バイオを受けに来られる方には、心身の不調の改善はもちろん、自己探求のためにという方が多いのも興味深いです。
Where to Learn では、日本ではどこで学べるのか?
・クラニオセイクラルセラピー(・メカニクス)または頭蓋仙骨療法
・クラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクス
クラニオセイクラルヒーリングアート (私が卒業したイギリスのKaruna Institute を出られたコマラギータ加藤さんが代表/講師を勤められています。)
以下に、ご依頼いただいて書かせていただいた記事と、とあるサイトにインタビューしていただいた記事を添付させていただきます。
・聖なるメキシコで出会った「クラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクス」その神秘とは?
以上、「クラニオ」にもいろいろあるんだよ、というお話でした。参考にしていただければ幸いです。
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