アルケミストへの道

不安な時ってどんどん不安なことが寄ってきませんか?

僕もつい最近そんな体験をしてちょっとしんどかったです。

不安を押さえつけることも、脇へやることもできず、圧倒されそうになりました。

幸い僕はセラピストで、学んできたことを生かしてそこから脱することができましたが。。



そんなふうにしんどいときって、「今ここ」にいることができていないってことに気づきました。


過去のことを悔やんだり、まだ来ぬ未来を心配したり、、完全に「今」が抜け落ちた状態です。こんな状態だと、さらに足元をすくわれるような出来事も起こってきます。


昔、「POWER OF NOW」とか「神との対話」って本が流行ったの、覚えている方いますか?もう20年以上前の話ですが、まさに当時自己探求の真っただ中で、いろんな体験をしたり本を読み漁ったりしていました。老子のタオもしかり。。


久しぶりにその頃の本を引っ張り出してきてパラパラとページをめくりながら、この20数年間いろいろと学んできたのは、「今ここ」にいるためのツールを手に入れるためなんだなと。決して、トラウマをやっつけたい、というわけではなかったのだと。


「今ここ」にいることを難しくさせているのは、

・「過去」の嫌な体験や「未来」への心配

・安心安全が感じられていない

・身体の感覚と切り離されている

・思考に持っていかれる


などが原因ですよね?

そこが癒えてくると自ずと「今ここ」に戻れるんです。

執拗に過去のことをほじくり返す必要はなく、今ここにいることを困難にさせている過去の何かの負荷というか未完了のエネルギーを解放してあげると、「今ここ」にエネルギーが流れ込んできます。


今ではマインドフルネスが企業にも一般にも増えてきていたり、ネドじゅんさんの「右脳さん左脳さん」が出てきたりと、「今ここ」の大切さがより世に広まりつつあるのかなと。


ここ数年、研修で集中的に学んできたことがトラウマについてだったので、ぼくもトラウマトラウマと口酸っぱく言ってはきましたが、その元は、「今ここ」、「POWER OF NOW」に還る道しるべを手にするためだったと改めて思い直しました。


そらとりのトラウマワークは、過去の辛いことを掘り起こすことが主ではなく、今の体感、そしてここから先の神経系の柔軟性を養っていくことを目的にしています。

「ここからレジリエンス神経育みプログラム」は、まさにそのような視点から作られたコースです。

2回お試しをしていただける「トライアル2」も今年から新しくご用意いたしましたので、よろしければご利用ください。


辛い感情が出てきてもそこから逃げずに「今ここ」に留まれる器が育ってきます。

すると負の感情が新しい意識に変容する瞬間が訪れます。


錬金術師=アルケミスト


南米ブラジルの作家パウロ・コエーリョの作品でも「アルケミスト」という小説がありましたね。

羊飼いの少年サンチアゴが夢の啓示に従って長い旅路に赴き、そこで人生の秘密を明らかにしていく物語です。

『僕のこころは傷つくことを恐れています』ある晩、月のない空を眺めているとき、少年はアルケミストに言った。

『傷つくことを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、お前のこころに言ってやるがよい。夢を追求しているときは、決して心は傷つかない。それは、追及の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ』



皆さまのこころ平和を願っています。






そらとり神経調律専門サロン

脳脊髄液の循環改善やポリヴェーガル理論に基づく最新の自律神経系の調整により、 あなたの中にある「自然治癒力」が本来の力を発揮しやすい状態に導くサロンです。 ポリヴェーガル理論、ソマティックな心理療法、発達性トラウマ、愛着、クラニオセイクラルセラピー・バイオダイナミクスなどの情報を中心に発信していきます。

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